腰痛の豆知識
ぎっくり腰
『ぎっくり腰について』
ぎっくり腰は、重いものを持ったりなどのきっかけで、急激に痛みが襲ってくる
腰痛のことです。
ただ、ぎっくり腰とは医学的な病名ではなく一般的な名称で、
正式な病名を『急性腰痛症』と言います。
また、ぎっくり腰とは言っても、痛める場所は人によって当然違ってきますが、
傷めやすい場所の傾向というのはあります。
《仙腸関節の損傷によるぎっくり腰 》
仙腸関節を損傷している場合は、腰というよりも臀部に痛みがあるのが特徴で、
ぎっくり腰の大半がこのケースです。
こうなってしまうと、激しい痛みに襲われて、痛みのために真っ直ぐ立てない
場合もあります。
このような時には、何はともあれ安静にして下さい。
《腰椎の損傷によるぎっくり腰 》
腰椎を損傷して、ぎっくり腰になっている場合は、背骨と腰の部分に痛みが
起こることが特徴です。
この腰椎の損傷によるぎっくり腰の原因としては、高いところから落ちたり、
交通事故や激しいスポーツなどが主な原因になります。
高齢の方ですと、骨自体の強度が少なくなって(骨粗鬆症)いる場合に、
尻もちをつくなどの事でも損傷してしまう場合があります。
『ぎっくり腰の原因』
ぎっくり腰は、突然激しい痛みに襲われることで知られています。
ぎっくり腰を引き起こす原因としては、重いものを持ち上げたりなどの負担に
よって引き起こされる場合や、同じ姿勢を長時間とっているために、
疲労によってぎっくり腰が起こりやすくなってしまう場合とがあります。
《激しい負担が原因の場合 》
これは、重いものを持ったりなどの負担によって、ぎっくり腰が誘発された場合です。
一般的に、肉体を酷使するようなハードワークの方に起こりやすいのですが、
このような方は日々の負担に耐えられるように、筋肉なども発達しているので、
ぎっくり腰になりづらいという特徴もあります。
また、ぎっくり腰の割合から見てみると、この負担によって誘発される場合は、
あまり多くありません。
《同じ姿勢が原因の場合 》
これはデスクワークの方や、車の運転などが長時間に及ぶ方が当てはまります。
このような場合ですと、座ったままという状態が長時間に及んでしまい、
腰への圧迫もかなりなものになります。
この腰への圧迫が続いてしまうと、血の流れが悪くなるばかりでなく、
椎間板などが損傷してヘルニアになってしまう場合もあります。
また、この圧迫が原因になっているぎっくり腰も意外に多いです。